三船栞子さんのEMOTIONを聴きました。【MV・歌詞考察】
こんにちは!桜坂しずくさんのオタク、kobamyonです。
(知り合いに「好きそ~笑」って言われたのが頭に残っています。なんで???)
虹ヶ咲二期7話「夢の記憶」が5月14日に放送されました。
自分はリアルタイムでは難しくアーカイブという形で視聴しましたが、気持ちが昂ってしまい、またラブライブオタクが顔を出してしまいました。
僕が震えた一番の要因がタイトルにもある三船栞子さん。
アニメ内で初披露の新曲、「EMOTION」です。
これまで
1話で鐘嵐珠の「Eutopia」
3話でQU4RTZの「ENJOY IT!」
4話でDiver Divaの「Eternal Light」
6話でAZUNAの「Infinity!Our wings!! 」
がダンスシーン付きで公開されています。
勿論その度に曲調良いなぁ!とかここ可愛い!とか騒いではいるのですが…
今回は完全に魅入られました。
なので忘れないうちに感じたこと、思ったこと、考えたことを残しておきます。(備忘録本来の使い方)
書くことは纏まっていたのですが、気付いたら滅茶苦茶忙しくなってしまっていたので投稿日時がおかしいことになってます。許してほしい…
文章の都合上、敬称を略させていただきます。決してガチ恋勢ではございませんので、ご安心ください。僕が呼び捨てにするアイドルは黛冬優子以外いないので。
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MV
イントロから和のメロディライン、踊りは舞いのテイストが強く残っています。彼女が幼い頃から慣れ親しんできた日本舞踊を前面に打ち出しています。しかし、衣装は可愛らしい緑色のドレス。着物のイメージではなくあえてドレスにしたのは、彼女が憧れていたアイドル像を感じます。
シーンは移り、止まっている懐中時計。示している時刻は12時。
12時に止まっていることから連想できるのは勿論シンデレラでしょう。(シンデレラはアイドルとの関連も強いです。)
アイドルという魔法が解ける瞬間、憧れ続けてきた薫子が涙を流した瞬間こそが12時なのでしょう。栞子の時間もそこで止まっています。
次に虚ろ気な栞子の表情が映し出されます。影の部分は赤と緑でぶれていてピントが合っていません。
これは、現在までの三船栞子としての気持ちと薫子の見せてくれたアイドルへの気持ちが明確に一致していないのかもしれません。
栞子の日本舞踊が非常に美しいシーンです。ドレスとのギャップがより確かに見えますね。
シーンは切り替わって、水面へ。
何かが波紋を起こしています。恐らく水面は栞子の心でしょうが何が彼女を揺れ動かしたのでしょうか?
沢山の本が並ぶ図書館のような部屋に度々訪れる栞子。
本とは物語、ストーリーを紡いでいるものです。ここでいう物語は「アイドル」でしょう。沢山のアイドルが、それぞれのストーリーを紡いでいます。ここに栞子が度々訪れているのはアイドルとしてのストーリーに触れる機会に立ち会っているから、紡がれていく瞬間を目の当たりにしているからでしょう。
全て異なる服装であることから、4回この場所に来ているということになります。
これまで公開されたストーリー(ダンスMV)の回数が4回であるのは果たして偶然なのでしょうか…?
階段を降り、見つけたのは地球儀をなぞる栞子。
地球は地動説が有名なように自転をしています。誰かに言われたからではない、自分から動き出そうという比喩にも思えます。
自身の手で回転を始めた地球、そしてシーンはたくさんの本に囲まれながら、奥で彷徨うような光景へ移ります。
ここは栞子の心の深い部分、たくさんのアイドル(ストーリー)に触れながら揺れ動く想いでしょうか。
そしてここで栞子は自分を大きく変える重要なアイテムを見つけます。
それが「羽根」です。
ラブライブシリーズにとって「羽根」はこれまで彼女達を導いてきた重要な存在です。
語ろうとするとこれだけで一本の記事になるレベルですので概要のみを説明すると、「スクールアイドルとしての姿そのもの、夢の象徴」です。(非常に詳しく書いてくださっているサイト様がございましたので、より知りたい方はこちらをお読み下さい)
その羽根が栞となっていたページには懐中時計を回す鍵が挟まっていました。言わずもがな、この鍵はMV冒頭の止まった時計を動かすものです。
それを手に取り見つめる栞子。
幼い時から現在までつけていた黄色いリボンの髪飾りは止まり続けていた時間の中を生きてきた彼女そのものでしょう。
そしてシーンは再び水面へ。
水面に落ち、彼女の心を揺らしたのは「鍵」でした。
ゼンマイを鍵で巻いて動き出す時間。
ステージは鮮やかに輝きます。その輝きに呼応するかのように彼女の顔にも笑みが溢れます。
可憐な彼女の踊りの合間に映し出される白い靴は歩みだしたばかりの真っ白な一歩を感じます。
シーンは切り替わり、幼い時の栞子へ。頭をなでているのは薫子。リボン部分には蝶がいました。
蝶は自由に美しく羽ばたく存在としての比喩に使われるのが多いです。蝶は彼女の楽曲、「決意の光」にも登場しています。
ひらりひらり舞う蝶のように僅かでも風を起こして
やがて誰かの背中を押す日まで
たとえ小さい風だったとしても、背中を押してくれる存在として「蝶」が描かれているのです。
栞子にとって、背中を押してくれた「蝶」は姉であり、彼女のアイドルとしての憧れである薫子なのでしょう。
そして彼女は無数の蝶とともに飛び立ちます。
曲もアウトロは入りMVも終わりを迎えます。
シーンは図書館で眠りから覚める栞子。
自分が回した地球儀には無数の星座、星たちが輝きます。
窓辺に映るのは羽根、鍵、動き出した時計。
時計と鍵の乗る下には開かれた本。
彼女のアイドルとしての「物語」が始まったことを暗に示しているのでしょう。
そして動き出す時計の針。
彼女が動かしたのは魔法のようなアイドルとしての時間なのか、はたまた魔法の溶けたアイドルに憧れる普通の少女としての一歩なのか、これから先の彼女から目が離せません。
歌詞
MVだけでこんなにも話してしまいました…歌詞に参りましょう。
まずはタイトルの「EMOTION」から。
一般的には「感情」という意味で広まっています。しかし、「Feeling」よりも強い感情、そして理性の対比として使われることが多いようです。
それでは歌詞に入っていきましょう。
雨の後の道には
いろんな色が集まる
雨の後に集まるたくさんの色、虹ですね。同好会のみんなのことでしょうか。
また、雨は涙の比喩としても度々使われます。雨が止んだ(挫折を乗り越えた後)の輝きは一期から通じて様々な色を見せてくれています。
自分は今の自分だけ
本当に変われない
幼い頃に見た薫子の涙からずっと、自分の適性のあることだけをすればいい。それこそが最も幸せである。と思い続けてきた栞子。
その考え以外は知らない、分からないことを素直に述べています。
踏み出せない はっきりしない
気持ちのままでいれば
大好きなことに 嘘つくかな
大好きなことは言わずもがな「アイドル」でしょう。
ですが、サポートする方が適性があると判断している今の自分ではその素直な気持ちとは合いません。
今の気持ちでいたら、アイドルが好きな気持ちに嘘をついてしまっているよ。それで大丈夫?
「かな」は単なる疑問以上に自分自身への投げかけも含んでいるように思えます。
素直でもっといたい
心を隠したい
あの日の私はまだ弱くて
簡単に泣いたけど
素直に好きと言いたい気持ち、アイドルをやってみたいという思いを隠したい。ここの隠したいは隠さないといけないと自分に言い聞かせているようにも思えます。姉が流した涙を、もう他の人に繰り返させてはいけない。彼女の思い描く幸せな世界は「誰も傷つかない世界」なのですから。
ここはちょうどMVが薫子に頭をなでられているシーンと重なります。
後半部分は薫子の想いも乗っているようにも感じられました。あの日は悔しくて気持ちのままに泣いてしまったけれど、今になってみれば自分自身を成長させてくれた大切な時間でした。
ちょっと背伸びして
臆病とバイバイする
これまでは適性があること、身の丈に合ったことをやるのが一番だと思っていた栞子。ですが、その考え方と踏み出せなかった臆病な気持ちに別れを告げ、背伸びをして身の丈以上のものを掴み取ろうとしています。
ここのフレーズが個人的には一番素敵だなと思いました(急に自分語りするじゃん)
解き放って此処で
あなたに届け EMOTION
そんな素直な思いを解き放つ場所。「此処」は「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」で、「憧れ続けたアイドルとしてのステージ」なのでしょう。
「あなた」は、私達ファンを始めとした彼女を応援する人達、そして自分自身を受け入れてくれた同好会、そして彼女から勇気をもらった人。全員にこの気持ちが届いてほしい、そう願っているのです。
これだけ話してきましたがあくまでもこれはTVサイズ。2番以降の歌詞が楽しみでなりませんね!
何だって!?発売日が6月22日!?
しかも挿入歌シングルが全三形態でのリリースとなるんですか!?
そんなの…ヒ...ヒト...
ヒトリダケナンテエラベナイヨ-!!!
(失礼いたしました、内なる矢野妃菜喜さんが出てしまいました)
おわりに
まずは、気の向くままに書いた文章をここまでお読みくださった方に感謝申し上げます。テンションがおかしい部分が随所にございますが、勢いで仕上げておりますので温かい目で見守って頂けると嬉しいです。
元々歌詞を読むことは好きでして、よくSさんと歌詞の話をしてはいるのですが今回は白熱しましたね…
アーカイブ視聴後に何度も再生バー前後させながらMV、歌詞共に色々と考えていました。(なんとこれで虹ヶ咲にハマってから半年経っていません!重症だろ)
彼女の背景についてより詳しくなるために、スクスタちゃんのストーリーを移動中に険しい顔しながら眺める化け物になっていました。(課題をやれ課題を)
時間こそかかりましたが、それでもこんな風に自分の考えを改めて纏めるのは好きですし楽しかったです。機会があれば続編が出るかもしれません。
あとこんな長文垂れ流してても僕は桜坂しずくさんのオタクです。忘れないでね。
では!👋
(多分6月26日辺りにまた現れます。なんでやろなぁ…)